この項目では、これからIT専門家を目指す人に対して、IT専門家に大事なことを説明します。
なお、「専門知識や技術力」は、専門家であれば「あって当たり前」であるので、ここではあえて触れません。見落とされがちな点に絞って説明します。
本校が考える「IT専門家」とは
ITの力で
人や組織・社会を
助け、支え、変えていく人
ITは、すでに社会を支える存在になっています。ITの専門家として活動することは、社会を支えていくことです。
「社会への関心」
「IT専門家は社会への関心が必要」です。
なぜでしょうか?
それは「ITはなぜ重要なのか」のページで説明したように、ITは社会や組織を変える力を持つ技術であるからです。
そのため、IT専門家は、社会や組織について知らなければいけません。今、どんな課題があり、ITでどう解決できるか、それを考えるのがIT専門家の役割です。
IT専門家を目指すなら、社会についての関心を持ちましょう。

IT専門家には「社会をITで支え、変えていく」という意識・使命感が必要です
「専門性に基づいたコミュニケーション能力」
ITの仕事は「専門性に基づいたコミュニケーション能力」が重要です。
専門性に基づいたコミュニケーションとは、仕事のために必要なコミュニケーション能力です。IT分野であれば、IT分野の理論や技術を理解し、さらに「IT専門家としての考え方」が身に付いていなければ、IT専門家としての意思疎通が出来ません。これはチームワークで仕事を進めるために重要な能力です。

また、ITの仕事の多くは「サービス業」です。IT専門家は、専門家ではない人を顧客として、代わりにシステムを作るなどして対価を得ます。そのときには、顧客がどんなことをしたいのかを把握し、最適なシステムを提案しなければいけません。その際にも「ITの専門性に基づいたコミュニケーション能力」が必要になります。
「専門性に基づいたコミュニケーション能力」が無ければ、それは「ITに詳しい人」であって「IT専門家」ではありません。専門家として仕事をするためには、技術力とコミュニケーション能力の両方が必須なのです。
専門性に基づいたコミュニケーションが出来なければ、IT専門家とは言えません
「チームワークのための協調性」
ITの仕事はチームで行います。
現代のITシステムは、実用的なものであってもゲームであっても巨大になっているため、1人の専門家だけで作り上げることは不可能になっているからです。
例えばゲームであれば、プランナー、シナリオライター、プログラマーに加え、2Dや3Dのグラフィックデザイナーやモーションデザイナー、サウンドデザイナーなど多くの分野の専門家が集まってチームを作り開発します。IT専門家はチームの一員として、異なる専門を持つ同僚と協力して仕事をするのです。

そのため「チームワークのための協調性」が重要になります。
チームワークのための協調性は必須です
「論理的に考える力」
コンピュータは論理で動いています。そのため、コンピュータを理解し使いこなすIT専門家には論理的に考えることが求められます。
ここで「論理的に考える」とは、次のようなことです。
論理的に考えるとは、感覚や経験だけに頼らず、「前提・根拠・手順」を明確にしながら、再現可能な形で結論に到達すること。

情報システム開発では、次のような点が「論理的に考える」ことになります。
- 前提を明確にする: 例えば、「こんなことができるアプリがほしい」という希望を明確に定義する。抽象的な概念を具体的な内容にすること。
- 問題を分解して考える: 大きな問題を小さな問題に分解していく。定義した前提から、必要な機能、内部構造、システムの構成などを考えていく。
- 手順を明確にする: 必要な機能が、どのような手順(アルゴリズム)で実現できるかを明確にする。
- 抽象と具体の往復: うまくいかなければ、元に戻って考え直す。これは「抽象的な概念」と「具体的な内容」の間を往復することだと言えます。
プログラミングは「論理的に考える」ことそのものです。プログラミングはIT専門家に必要な論理的に考える力を養う良いトレーニングになります。

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